市場調査・分析とは
このコラムを読んでいただいているあなたは、自身の起業分野を決めていらっしゃいますか。この質問に対して9割以上の方は決めていると答えられるのではないでしょうか。過去の経歴や持っている資格、過去の経験等から得た志によって起業分野は最初からありきという場合が多いと思います。もうひとつのパターンとして、会社勤めは限界だ、とにかく起業したいという飛出し型の方もときどきいらっしゃいますが。
ただ、この後が割りと本人の感覚や成り行き、偶然といった要素にまかせて起業される方が多いように思います。たとえば飲食業で起業したいと考えた場合、業態(ステーキ店かラーメン屋かなど)、コンセプト(高級店か大衆店かなど)、開店場所やお店の大きさといった要素は起業が成功を左右する重要な要素でありながら十分な調査、分析が行われないまま、進められていると感じます。
ここで重要なのが、業界全体の動向調査と開業を検討されている地域の市場調査になります。
最近はインターネットで大量の情報を瞬時に検索できる時代になりましたので、起業に向けた調査・分析に便利に活用される方を多い思います。私もインターネットの有効性は認めますが、起業に向けた情報収集としては、業界の常識や一般的な情報を得ることはできても、本当に必要な地域性、個別性の高い情報はインターネットからは得られないのではないでしょうか。実際に現地を歩くことと出きるだけ多くの人に会って話を聞くことが大切だと思います。
現地を歩く場合には、書き込みができるような地図を用意して、人通りや競合店の場所、印象等のメモを取ります。また、不動産屋があれば入って話を聞いてみるといいと思います。地元の不動産屋は地域の情報集積場所であり、こちから起業を計画していると言えばいろいろと教えてくれます。
出来るだけたくさんの人にあって話を聞く事も必要です。あなた自身の人脈を総動員することはもとより、全くつながりのなくても、会って話を聞きたいと思う人がいたら手紙や電子メールで直接アポイントをとる積極性が必要です。将来、競合となる経営者の方でもいいと思います。あなたは、まだまだ、起業家のたまごですから甘えることも必要です。どれだけの人と会って話を聞けるかは、あなた自身の起業家としての力試しになると思います。
このようにして集めた情報が人脈は、インターネットや書籍では絶対に得られないあなた独自の情報になり、起業の時だけでなくその後の事業の成長のために大きな力になります。